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飴色トライアングル【完結】
第5章 優しくなんて…しないで!
◇◇◇
神様って意地悪だね!
こんなにも私に試練を与えて…

これに耐えたら、良いことがあるの?

私は幸せにならない運命なのかも…
そんな事まで考える。

ヒデと由美の事──早く割り切らなきゃ

これまで以上に仕事に精を出し妹との接触を避けた

仕事が早く終わっても
ヒデが家に来てるかも…そう思うと帰れなくて町をブラブラ

今日はどうやって時間を潰そうかな!

就業時間が迫ってそんな事を考えていると…
千秋から思わぬ言葉が掛けられた。

「先輩?─今日この後予定ありますか?」

そんなの─有るわけないでしょ

「食事にでも「いいよ…今日は暇なの」

いつも暇だけど…見栄を張ったりして─

たまには女子トークしたいし
時間を潰せるのがちょうどいい

「千秋、行こ」
「ちょっと待って下さいね連絡するんで」

ん?誰に…
お家の人に連絡かな?


──//
千秋と早速近くのお店にやって来た…

「先輩と飲みに来るなんて久しぶりですね」
「そうだね」

女の子同士が気楽でいいかも!

「先輩に誰かを紹介するって話ですけど」

え?あ~!うん大丈夫、私…本気だから!

「何かあったんですか?」

千秋の心配そうな顔
何もないよ…ただ自分を変えたいだけ

「先輩が前に言ってた元カレは?」

覚えてたんだそんな事
元カレは─別に

「最近の美緒先輩は無理して笑ってるのがわかりますよ」

「そんな事ないと思うけど…」
そんなふうに見えてたんだ!

「先輩?」

敵わないな千秋には─
なんでこう私の気持ちを読んじゃうの?!

「ちゃんと言ってくれなきゃ誰も紹介出来ないですよ」

……う、うんごめん!

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