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飴色トライアングル【完結】
第7章 私…届かない声で助けを求めてたの!
◇◇◇
今日は千秋に何か言われるかな?
先週末千秋達と飲んでたのに、あんな帰り方しちゃって!

「せ~んぱぃっ、この前無事に帰れました?心配してたんですよ」

「あ!千秋、うん、なんとか…ごめんね、飲み過ぎちゃって」

雅人さんや大智さんにも心配してくれたみたい!

それはそうだよね、
いきなり妹の彼氏が出て来て連れて帰るなんて言うんだから─

「フフッ…」
え?なに?─
千秋の探るような目付き─
何か言いたそうに私に近付いてきた!

その眼は…
「先輩?、進藤さんってホントに妹さんの彼なんですか?」

あ~やっぱり!

「そ、そうだけど…な、んで?」

「へ~!…何となく美緒先輩と良い感じだったから…何かあるのかな~って思って」ニコッ。

その笑顔は疑ってる顔だよね!

「やだ~何もあるわけないでしょ…妹の彼氏と」

「でも、わけありって感じでしたよ?…あっ!もしかして──ニヤッ」

何かをひらめいたって顔
眼を輝かせて私の顔をじっと見てる。

「な、なによ」
変なこと言わないでよ!

「先輩が言ってた元彼って…進藤さんだったりして─」
「……ぇ」

鋭い指摘に言葉がつまる!

動揺してはダメ
千秋は何も知らないし
きっと私にカマを掛けてるだけなんだから。

「なに言って…」

ドキドキ─
どうしよう
焦ってどこを見ていいか分からない。

「──な~んて、そんなわけないか?…アハハ──え!先輩?」

千秋の視線が痛くて咄嗟に眼を逸らした。
そんなに見ないでよ。

「…ん?…あれ」

戸惑う私に千秋が確信したみたい!

「え?…嘘、もしかして当たっちゃった?」

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