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飴色トライアングル【完結】
第8章 俺─ずっと後悔してたんだ
◇◇◇
はぁ~!
頭がボーッとして仕事が捗らない。
寝不足のせいかな?
あの日…
パニックになった日から毎日悪夢に魘されて
眠りたいのに夢を見るのが怖くて眠れなくなった。
ヒデに何も言えずに話はうやむやのまま
それはその方がいいけど…
今更話したところで何かが変わることもないし
誰かに言える事じゃないから…
「──先、輩…先輩?…美緒先輩」
へ?あ…なに
千秋に呼ばれて漸く現実に呼び戻された。
ごめん気付かなかった。
「またボーッとしてましたよ、大丈夫ですか?」
「う~ん、何だか最近眠れなくてね、目の下のクマも酷いでしょ?…アハハ」
理由は言えないけど眠れないのはホントだから
「先輩…もしかして進藤さんと何かあったとか?」
「グッ、なんで?」
「やっぱり」
千秋には叶わない
私の動揺が分かり過ぎるらしい!
「簡単に吹っ切れたら苦労しませんよね?」
うん、そうだね!
赤の他人の恋人なら目に付かないのに
身内だからね!
「私に何か出来る事があればいいんだけど……」
やだ千秋ったら。
そんなの気にしないで
ありがとう、その気持ちだけで充分
私は大丈夫─
乗りきってみせるよ!
「先輩─あの、やっぱり私にも言えませんか?」
なに?
そんな深刻な顔して
「─進藤さんと別れた理由ですよ…人に話すだけでも楽になるかもしれませんよ」
……うん、そうかもしれないね!
千秋の言葉が嬉しい。
じゃぁ気持ちの整理がついたら聞いてもらおうかな!
でも、今は…ごめんね。
思い出すと、苦しくなりそうで…
だから、もうちょっと待ってね!
はぁ~!
頭がボーッとして仕事が捗らない。
寝不足のせいかな?
あの日…
パニックになった日から毎日悪夢に魘されて
眠りたいのに夢を見るのが怖くて眠れなくなった。
ヒデに何も言えずに話はうやむやのまま
それはその方がいいけど…
今更話したところで何かが変わることもないし
誰かに言える事じゃないから…
「──先、輩…先輩?…美緒先輩」
へ?あ…なに
千秋に呼ばれて漸く現実に呼び戻された。
ごめん気付かなかった。
「またボーッとしてましたよ、大丈夫ですか?」
「う~ん、何だか最近眠れなくてね、目の下のクマも酷いでしょ?…アハハ」
理由は言えないけど眠れないのはホントだから
「先輩…もしかして進藤さんと何かあったとか?」
「グッ、なんで?」
「やっぱり」
千秋には叶わない
私の動揺が分かり過ぎるらしい!
「簡単に吹っ切れたら苦労しませんよね?」
うん、そうだね!
赤の他人の恋人なら目に付かないのに
身内だからね!
「私に何か出来る事があればいいんだけど……」
やだ千秋ったら。
そんなの気にしないで
ありがとう、その気持ちだけで充分
私は大丈夫─
乗りきってみせるよ!
「先輩─あの、やっぱり私にも言えませんか?」
なに?
そんな深刻な顔して
「─進藤さんと別れた理由ですよ…人に話すだけでも楽になるかもしれませんよ」
……うん、そうかもしれないね!
千秋の言葉が嬉しい。
じゃぁ気持ちの整理がついたら聞いてもらおうかな!
でも、今は…ごめんね。
思い出すと、苦しくなりそうで…
だから、もうちょっと待ってね!