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愛されたいから…
第14章 イルマの初体験
大きなため息を大袈裟についたリッちゃんが
『本当にわからなかった?大地がどれだけイッちゃんを愛しているか、イッちゃんは本当に気づいてあげれなかったの?』
と言って悲しい顔を俺にする。
『大地が…、何…?』
俺は耳を疑ってしまっていた。リッちゃんは続けざまに
『大地だけじゃないよ。私だって、南郷さんに負けないくらいにイッちゃん事を愛してる。だから今すぐにでもイッちゃんに抱いて欲しいとか思っているよ。』
と俺にまくし立てていた。俺はただ驚く事しか出来なかった。
『リッちゃん…。』
そう言った俺にリッちゃんは少し落ち着いたように
『大丈夫…、私の心配は要らない。イッちゃんには私はフラれたけど…、イッちゃんを家族以上に愛している事には変わりないから、イッちゃんのそばには今まで通りに私は居るよ。』
と言いながら寂しい笑顔を俺に向けていた。大丈夫な訳がない…、だってリッちゃんは女の子だ。もし本当に俺を男としてリッちゃんが好きだったのなら、俺が恋人に男を選んだ段階で女の子であるリッちゃんにはかなりの屈辱だったはずだ。
今更に大地が言っていた俺の鈍さというやつを俺は理解してしまう。リッちゃんのあの時のイタズラは屈辱の仕返しだったんだと俺は納得してしまっていた。
『リッちゃん、ごめんな。でも俺もリッちゃんは家族と同じくらいにちゃんと愛しているよ。』
『うん、わかっている…。昔からイッちゃんは優しいから…、でも、その優しさが今の大地には残酷に感じるんだよ。だから、大地には私から話しをするから、イッちゃんはいつも通りでいいからね。』
と泣きそうな顔をするリッちゃんを俺は妹として抱きしめていた。リッちゃんの愛も大地の愛も俺は本当は嬉しかったけれど…、だけど俺が受け入れる事が出来る愛は一つなんだと俺は初めて知った。
リッちゃんを抱きしめながら俺は本当に馬鹿で残酷な子供だったんだとしっかりと理解してひたすら自己嫌悪に陥っていた。
俺は本当にダメな奴なんだ…
南郷さんが居てくれれば自分のコンプレックスが無くなるとかそんな子供の考え方しか出来なかった自分に腹が立つ。
『本当にわからなかった?大地がどれだけイッちゃんを愛しているか、イッちゃんは本当に気づいてあげれなかったの?』
と言って悲しい顔を俺にする。
『大地が…、何…?』
俺は耳を疑ってしまっていた。リッちゃんは続けざまに
『大地だけじゃないよ。私だって、南郷さんに負けないくらいにイッちゃん事を愛してる。だから今すぐにでもイッちゃんに抱いて欲しいとか思っているよ。』
と俺にまくし立てていた。俺はただ驚く事しか出来なかった。
『リッちゃん…。』
そう言った俺にリッちゃんは少し落ち着いたように
『大丈夫…、私の心配は要らない。イッちゃんには私はフラれたけど…、イッちゃんを家族以上に愛している事には変わりないから、イッちゃんのそばには今まで通りに私は居るよ。』
と言いながら寂しい笑顔を俺に向けていた。大丈夫な訳がない…、だってリッちゃんは女の子だ。もし本当に俺を男としてリッちゃんが好きだったのなら、俺が恋人に男を選んだ段階で女の子であるリッちゃんにはかなりの屈辱だったはずだ。
今更に大地が言っていた俺の鈍さというやつを俺は理解してしまう。リッちゃんのあの時のイタズラは屈辱の仕返しだったんだと俺は納得してしまっていた。
『リッちゃん、ごめんな。でも俺もリッちゃんは家族と同じくらいにちゃんと愛しているよ。』
『うん、わかっている…。昔からイッちゃんは優しいから…、でも、その優しさが今の大地には残酷に感じるんだよ。だから、大地には私から話しをするから、イッちゃんはいつも通りでいいからね。』
と泣きそうな顔をするリッちゃんを俺は妹として抱きしめていた。リッちゃんの愛も大地の愛も俺は本当は嬉しかったけれど…、だけど俺が受け入れる事が出来る愛は一つなんだと俺は初めて知った。
リッちゃんを抱きしめながら俺は本当に馬鹿で残酷な子供だったんだとしっかりと理解してひたすら自己嫌悪に陥っていた。
俺は本当にダメな奴なんだ…
南郷さんが居てくれれば自分のコンプレックスが無くなるとかそんな子供の考え方しか出来なかった自分に腹が立つ。