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愛されたいから…
第15章 イルマの妄想
だから俺に対して大地もいつものように

『俺、今夜収録だから、1時間くらいしかねぇよ。いつものラーメン屋でいいか?』

と言ってくれる。南郷さんとは違うけど、俺はそんな大地に愛されている。それは決して嫌な事じゃないんだとやっと俺は理解していた。

大地といつものラーメン屋でご飯を食べながら大地が俺に

『律子だってイルマを愛しているぞ。』

と言って来る。もうその愛も理解が出来る今の俺は

『うん、わかっている。俺は幸せな奴だよな。』

と言って大地と笑っていた。

それから6日も経ったのに…、南郷さんから全く連絡が来ないままだった。出版社では〆切はもう2日前に終わっているはずなのに…。

俺から南郷さんに連絡しても別に問題はないのだけれど、あの時、俺は南郷さんから俺にちゃんと連絡してと言って南郷さんはわかったとか答えてくれたはずだから…。

なのになんで全然連絡が来ないんだよ!?

そう思う俺はイライラとする…。現在俺のアシスタント中であるリッちゃんが

『なんか、早くも倦怠期に苛付く女みたい…。』

とふざけて俺に言って来る。俺は

『誰が倦怠期だよ!』

とリッちゃんにその怒りをぶつけてしまう。リッちゃんはわざとらしく驚いた顔をして

『おーっ…!オステリーって…、怖っ!』

とやっぱり俺を茶化して来る。そんなリッちゃんに向かって俺は

『今日はもう帰れ!送ってやんねぇからな。』

と叫んでいた。だって明日はもう土曜日なのに…。週末は俺が勝手に南郷さんの家に当たり前のように来るとか南郷さんは思っているのか?

よくある、連れた魚にはエサをやらない…、と同じで抱いた男はもう適当扱い?

もしかして…!?その俺の抱き心地が悪かったとか!?

よくある離婚理由に性の不一致とか、話しにだけは聞いた事が俺にだってある。性の不一致って俺と南郷さんは同じ性別だけど…、やっぱりあるのか?

訳のわからない事をそうやってひたすら考え込む俺に呆れたリッちゃんは、しっかりと夕食だけは食べてから帰って行った。

俺は彼に愛されているんだと少しは自信が付いたと思っていたのに、ほんの少し会えないだけで、またしても俺は自信を無くしてコンプレックスが湧き上がる。

いざ抱いてみたら、和也って人の方が良かったとか南郷さんが後悔しているとか?
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