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愛されたいから…
第17章 休日と仕事
あれから俺は南郷さんとは3回は会えている。一度目は原稿の途中経過をリッちゃんと俺の為にケーキの差し入れを持って見に来てくれた。
2度目は週末だからと俺から南郷さんの家に行き、翌日は美術館でデートする事が出来た。
3度目は今日で俺の原稿を取りに来た時だった。だけど、もう〆切前で、そろそろ南郷さんは忙しくて仕事にしか余裕がない感じだった。
南郷さんが帰った後、リッちゃんが俺に
『寂しい?』
と聞いて来る。俺は普通に
『ううん…、仕事に打ち込む南郷さんも尊敬しているから、そんな風には感じない。』
と答えていた。リッちゃんは
『イッちゃん、そこは男的な考えだよね。女の子は普通に寂しいって思っちゃうもん。』
と不思議そうな顔をしていた。だけど俺は別に寂しいってほどではなかった。
世間でのクリスマス明けには出版社主催のパーティーもあるから俺はそこで南郷さんにも会えるし、それが終わったら新年明けまでの俺は南郷さんの家で過ごす予定になっている。
本当は親父とお袋から今回の新年の休みはオーストラリアに家族で行こうと誘われていたが、俺は年明けからの2本の連載が決まっているから無理だと嘘を付いて断っていた。
両親が離婚している南郷さんは俺に新年はどこにも行かないと言ってくれたから年末から新年までは俺は南郷さんを独占出来る約束だった。
そんな感じだからなんとなく幸せな顔をしてしまう俺にリッちゃんが
『それだけ顔がのろけてたら、寂しいなんて思うはずないよね…。』
と呆れていた。だけど、その休みを俺が満喫する為にはかなりハードな原稿捌きが俺に必要なのは間違いなく、今月分の入稿は既に済ませたけれど来月分の原稿に俺は早くも取り掛かる必要があった。
だから俺に呆れるリッちゃんに対して
『とにかく仕事だ、仕事!』
とついつい俺は追い立ててしまう。そんな俺にリッちゃんは
『最近、ずっとトーンの張りすぎで、この前、お風呂でトーンが浮いて来たんだよー!』
と嘆き叫んでいた。
そんなバタバタの中、俺は今夜の予定は例の出版社のパーティーだった。いつもなら俺となら参加するリッちゃんに今年も一緒に行くかと俺は誘ったけど、リッちゃんが
『今年は止めておく。』
と南郷さんに遠慮して帰ってしまっていた。だから今年は俺は1人で出版社のパーティーがあるホテルに向かっていた。
2度目は週末だからと俺から南郷さんの家に行き、翌日は美術館でデートする事が出来た。
3度目は今日で俺の原稿を取りに来た時だった。だけど、もう〆切前で、そろそろ南郷さんは忙しくて仕事にしか余裕がない感じだった。
南郷さんが帰った後、リッちゃんが俺に
『寂しい?』
と聞いて来る。俺は普通に
『ううん…、仕事に打ち込む南郷さんも尊敬しているから、そんな風には感じない。』
と答えていた。リッちゃんは
『イッちゃん、そこは男的な考えだよね。女の子は普通に寂しいって思っちゃうもん。』
と不思議そうな顔をしていた。だけど俺は別に寂しいってほどではなかった。
世間でのクリスマス明けには出版社主催のパーティーもあるから俺はそこで南郷さんにも会えるし、それが終わったら新年明けまでの俺は南郷さんの家で過ごす予定になっている。
本当は親父とお袋から今回の新年の休みはオーストラリアに家族で行こうと誘われていたが、俺は年明けからの2本の連載が決まっているから無理だと嘘を付いて断っていた。
両親が離婚している南郷さんは俺に新年はどこにも行かないと言ってくれたから年末から新年までは俺は南郷さんを独占出来る約束だった。
そんな感じだからなんとなく幸せな顔をしてしまう俺にリッちゃんが
『それだけ顔がのろけてたら、寂しいなんて思うはずないよね…。』
と呆れていた。だけど、その休みを俺が満喫する為にはかなりハードな原稿捌きが俺に必要なのは間違いなく、今月分の入稿は既に済ませたけれど来月分の原稿に俺は早くも取り掛かる必要があった。
だから俺に呆れるリッちゃんに対して
『とにかく仕事だ、仕事!』
とついつい俺は追い立ててしまう。そんな俺にリッちゃんは
『最近、ずっとトーンの張りすぎで、この前、お風呂でトーンが浮いて来たんだよー!』
と嘆き叫んでいた。
そんなバタバタの中、俺は今夜の予定は例の出版社のパーティーだった。いつもなら俺となら参加するリッちゃんに今年も一緒に行くかと俺は誘ったけど、リッちゃんが
『今年は止めておく。』
と南郷さんに遠慮して帰ってしまっていた。だから今年は俺は1人で出版社のパーティーがあるホテルに向かっていた。