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愛されたいから…
第4章 南郷の告白
クソッ!なんで俺は南郷さんの前だとちゃんと出来ないんだよ。ちゃんと気持ちを伝えてちゃんと南郷さんと恋人になって、ちゃんと南郷さんと…、えーっと…、男同士のラブラブって…、どうやるんだよ!?

女とすらまともな恋愛経験がない俺には南郷さんとの関係をリアルに考えるにはこの程度が限界だった。

それでも南郷さんのキスが俺には気持ち良くて、俺の股間が疼いて来て、俺は南郷さんに俺の身体に触って欲しいとか思ってしまう。

俺がもし女だったら、はしたない女だと南郷さんに呆れられるのかな?

それでも俺は南郷さんの温もりをまだ感じていたから自分を抱きしめながら

『俺は貴方に抱かれてみたいよ…。』

とそんな独り言を言っていた。

とりあえず寝不足だったから今夜の俺は普通にベッドで眠っていた。翌朝からは南郷さんから引き受けた原稿の仕上げに入っていた。それから3日ほどしてから昼前にリッちゃんに連絡を入れて

『暇ならアシスタントやらないか?』

と誘っていた。今の俺は1人になると南郷さんの事ばかり考えてしまって、なかなか仕事に集中が出来ないからだ。リッちゃんは快く

『チーズケーキ買って行くから紅茶を用意してね♡』

と言ってすぐにうちに来てくれた。のんびりと原稿の仕上げをリッちゃんとやり、途中で休憩するのにリッちゃんが買って来たチーズケーキを食べながら俺はリッちゃんに

『あくまでも仕事の参考までに聞きたいんだけどさ。相手に自分の気持ちを言えなくて相手から好きだって言われてキスまでしたら恋人として付き合ってると考えていいんだよな?』

と聞いてみる。リッちゃんは

『まぁ…、普通はキスまでした段階で付き合ってるになってるよね。キスを拒んだり、キスの後でひっぱたいたりしたら話しは別だけどぉ?』

とニヤニヤして俺に聞き返して来た。俺はリッちゃんのニヤニヤを無視して

『じゃあ、次の段階はどうなると思うんだ?』

と更に質問をしてみた。リッちゃんは呆れたように

『次の段階もなんもないでしょ?付き合ってるんだからデートとかしてイチャラブに決まってんじゃん。』

と答えてくれていた。ふむ、やはりこの先はイチャラブだよな…。だけど俺は〆切明けは大地と旅行で南郷さんは…、南郷さんも〆切明けは休みだよな!?
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