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愛されたいから…
第8章 イルマの実家
そうやって南郷さんの事を思うと俺は自分が赤くなってしまうのがわかる。赤くなった俺に諦めたようにお袋が
『ベータの仕事はどうするの?』
と聞いて来た。俺は
『そのベータの仕事をしてて今夜は飯を食い損ねたんだよ。』
とお袋が納得するようにと説明する。漫画家、大先生の三上 沙也加の顔をしたお袋は
『月刊とはいえ、2本は辛いわよ?』
と心配そうに俺を見ていた。俺は笑って
『最悪の時は、母さんがアシスタントさんを紹介してくれれば大丈夫だよ。』
と甘えるようにお袋に言う。俺がそんな風に甘えればお袋は俺を許してくれる人だからだ。お袋は
『ご飯も食べれないくらいになるなら、いくらでもアシスタントさんを紹介してあげるから、ちゃんと仕事は両立させなさいよ。』
と苦笑いで俺の仕事を認めてくれていた。本当は俺は未だに親から仕送りを貰っているのだから無理に仕事をする必要はない。
将来は親の著作権もどうせ俺のものになるのだからと俺の親は俺に金とか全く惜しまない人だった。
そうやって俺には甘いお袋がパパカレーと他にも色々と温めるだけで俺が食べられる食料をタッパーに詰めてくれて俺が帰る時に持たせてくれた。
玄関ではいつものように俺の頬にお袋がフレンチキスをしてくれる。お袋にとっての俺はいつまでも小さなイッちゃんのままだからだ。
『おやすみ、ご飯、ありがとう。』
そう言って俺は実家を出ていた。お袋には悪いとは思うけど…、南郷さんの事だけは言えないし、南郷さんの事だけは何も言われたくない。
家に帰ってから俺はお袋がくれた食材を冷蔵庫に入れていた。こんな時間なのに俺が好きなものばかりを出来るだけ用意してくれたお袋に俺はやっぱり溺愛されていると実感してしまう。
『ごめんね…、母さん…。』
そう独り言を俺は呟いていたけれど、貴女の一人息子は、今は男に夢中でラブラブですとか思っていた。
南郷さんが俺に我慢したり気持ちを押さえようとしてくれた意味がお袋に会った俺にも少しだけ理解が出来た気がした。だからそんな小さな罪悪感を抱えて俺は眠っていた。
翌日は昼過ぎに目が覚めて、とりあえず俺はリッちゃんに電話をかけていた。暇なリッちゃんは元気よく
『はいはーい♡イッちゃんはリッちゃんとそんなに会いたかった?』
と軽いノリで俺の電話に出て来た。
『ベータの仕事はどうするの?』
と聞いて来た。俺は
『そのベータの仕事をしてて今夜は飯を食い損ねたんだよ。』
とお袋が納得するようにと説明する。漫画家、大先生の三上 沙也加の顔をしたお袋は
『月刊とはいえ、2本は辛いわよ?』
と心配そうに俺を見ていた。俺は笑って
『最悪の時は、母さんがアシスタントさんを紹介してくれれば大丈夫だよ。』
と甘えるようにお袋に言う。俺がそんな風に甘えればお袋は俺を許してくれる人だからだ。お袋は
『ご飯も食べれないくらいになるなら、いくらでもアシスタントさんを紹介してあげるから、ちゃんと仕事は両立させなさいよ。』
と苦笑いで俺の仕事を認めてくれていた。本当は俺は未だに親から仕送りを貰っているのだから無理に仕事をする必要はない。
将来は親の著作権もどうせ俺のものになるのだからと俺の親は俺に金とか全く惜しまない人だった。
そうやって俺には甘いお袋がパパカレーと他にも色々と温めるだけで俺が食べられる食料をタッパーに詰めてくれて俺が帰る時に持たせてくれた。
玄関ではいつものように俺の頬にお袋がフレンチキスをしてくれる。お袋にとっての俺はいつまでも小さなイッちゃんのままだからだ。
『おやすみ、ご飯、ありがとう。』
そう言って俺は実家を出ていた。お袋には悪いとは思うけど…、南郷さんの事だけは言えないし、南郷さんの事だけは何も言われたくない。
家に帰ってから俺はお袋がくれた食材を冷蔵庫に入れていた。こんな時間なのに俺が好きなものばかりを出来るだけ用意してくれたお袋に俺はやっぱり溺愛されていると実感してしまう。
『ごめんね…、母さん…。』
そう独り言を俺は呟いていたけれど、貴女の一人息子は、今は男に夢中でラブラブですとか思っていた。
南郷さんが俺に我慢したり気持ちを押さえようとしてくれた意味がお袋に会った俺にも少しだけ理解が出来た気がした。だからそんな小さな罪悪感を抱えて俺は眠っていた。
翌日は昼過ぎに目が覚めて、とりあえず俺はリッちゃんに電話をかけていた。暇なリッちゃんは元気よく
『はいはーい♡イッちゃんはリッちゃんとそんなに会いたかった?』
と軽いノリで俺の電話に出て来た。