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愛されたいから…
第9章 藤森の作品
だけど、有田先生とか呼ばれても俺には全くピンッと来ない。怯えたまま座った俺に藤森先生は

『まさかの如月先生の作画って聞いて、私も驚いたわよ。さすが南郷さんって強引とか思っちゃったわ。』

とケラケラ笑いながら話しをして来る。俺はガチガチに緊張したまま

『はぁ…、そうなんですか…。』

としか言えない。南郷さんはそんな俺にただニヤニヤとするだけで俺は南郷さんってやっぱりタチが悪いとか思ってしまう。

それでも藤森先生が

『でも、さすが如月先生よね。やたらエロいのにやたら綺麗で私みたいな人間でもあの主人公に一瞬ドキドキしちゃったわよ。』

と褒めてくれると少し俺は嬉しくなる。

『あんな感じで良かったんですか?』

そう聞いた俺に藤森先生が

『予定していた作画より何倍も良かったわ。先生には本当に感謝してます。』

と言ってくれた。気に入って貰えたのなら良かった…。俺は自分の仕事がこのままで大丈夫なんだと安心していた。

その時、南郷さんの携帯が鳴って

『申し訳ありません…、仕事の電話なので少し席を外します。』

と個室から出て行った。藤森先生と2人きりにされて一気に俺の緊張感が高まっていた。

どうしよう…!?

俺は初めての人には少し…、いや、かなり狼狽えてしまう癖がある。女の子みたいな顔の俺が何か言うと初めての人は時々、俺に妙な顔をして来るから俺はそういうのがコンプレックスになっていて上手く人と話せないのだ。

だけど藤森先生ほど見た目と違和感のある話し方をする人に俺は少し気が楽になっていて

『ネーム、早いんですね。』

と聞いていた。藤森先生は

『南郷さんから、如月先生には本来の仕事があるんだから迷惑はかけれないって聞いていたし、私って暇だから、適当にチャチャッと描いちゃうのよ。』

と答えてくれる。適当でもあれだけのものが描けるのならば、ある意味この人は天才なんだと俺は藤森先生に感心をしていた。藤森先生は

『でも、南郷さんって素敵よねぇ。』

とか言い出して、俺はなんとなくアタフタとしてしまう。そんな俺に藤森先生は

『如月先生はストレート?南郷さんは私達と同じ匂いがするけど…、如月先生は微妙よね。』

と笑っている。俺は藤森先生の言葉に不思議な感じがしたから

『南郷さんは同じ匂い?』

と聞いてみた。
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