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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第8章 3人で-男同士の共闘

◇◇◇
今日は敢えて仕事を少な目にし、千弥と陸が帰るかなり前に帰宅。マンションに帰る前に、業者に預けていたキーの返却が来た、それはリフォーム完了の合図。

(がらりと変わったね)

扉を開ければ一番目立つのがキングサイズのベッド、そして横のサイドボード。ワザと間接照明のみにして妖しさを演出し、サイドボードに置いた数々の道具が浮き上がる仕組み。

「お陰で幅広い道具が存在すると知ったよ」

小物類は俺の担当、その関連でアダルトグッツサイトを初めてまじまじと見た。
まさかあそこまでのジャンルと細かく細分化された商品があるとは、俺的には驚きを隠せない。陸からの話を踏まえて俺なりに選んだつもりだが、これで大丈夫なのだろうか?

「多少危ない物も含まれているから、使うかは千弥次第。でも心配だね」

自分で用意して言う言葉ではないが、使用すれば千弥の負担になる物もあるのが本音。鞭やロウソク、縄や大掛かりなバイブ、鎖に滑車と、半分はディスプレイ用だが、そのほとんどが実際に使用出来る品。
これを使い千弥を責めれば……俺でも危ない思考に走りそうなのは歪めない。

「この部屋はともかく、まずは普通に……」

千弥に見せるのはもう少し後、初めは普通に出迎えて話を持っていかなければならない。
気分を変えるためにシャワーと着替えを済ませたら、いつも通りにキッチンへと立つ。変わらない俺のポジション、ここに居れば余計なことを考えなくても済むのが不思議だ。

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