この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第11章 忍び寄る過去の影-千弥の決断

◇◇◇
「……千弥……」

眠りながらもうなされ、涙を流す千弥。夢の中にまで彼奴が現れているの?
僕と蓮は、千弥の手を握っていることしか出来ないのが歯がゆい。もし夢の中に行けるのなら、そこに居る九鬼をぶん殴って追い出してやるのに……。こんな時、僕たちは無力だ。

「こんなに汗を掻いて……。なにか着替えが必要だね」
「この部屋にも、千弥の着替えがあったはずだよ。僕探して来る」

離したくはないけれど、千弥の手を離し、僕はバスルームに着替えを探しに行く。

「確か……この変に……」

簡易の収納ボックスを探したら千弥のパジャマを見つけ、それを持って部屋へと戻ったんだけど、蓮が辛そうに千弥を見る姿を見て僕は声をかけられなくなる。

(……蓮……)

こんなことになり辛いのは僕も同じだけど、仕事のことでは直接タッチ出来ない蓮のほうがもっと辛い。
それは僕だって腹は立ったよ、聞いて回れば回るほど今回の理不尽なやり方、ああいうのを職権乱用って言うんだよ。社長の奥様? なにそれ関係ないだろ? 
それを鵜呑みにして動いた社長も社長だし、建型社会で断れない上司も上司。ぶっちゃけて言えば犯罪者の肩を持つ……言い方が悪ければそうなるんだよ。
ホストなんて源氏名なんだ、身元確認くらいするべきだと僕も思ったさ。それすらもしないで仕事を請け負うほうが間違ってるって、どう考えても同じ答えしか出て来なかった。

/242ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ