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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第13章 ルーキーの反抗-陸

今日はいつも以上に絡む武田、やっぱりかなり鬱陶しい。ついでにケンカを売られてるし……。

「バカにはしてない、武田が勝手にそう思っているだけだって」
「仕事が腑抜けになるほど、そんなに三苑さんが大事か?」
「……武田。言って良いことと悪いことはある。仕事と三苑さんをくっ付けないで欲しいね、三苑さんの退社は武田には関係ないだろ」

そう、あの話に武田は関係ない、そして千弥のことはもう僕のプライベートな話になっているんだから、武田に言われる必要もないんだ。

「毎日三苑さんだった小野寺だ、三苑さんが退社した途端その調子だろ。確かに俺は関係ないが、仕事に支障が出るって言ってんだよ」
「受けた分の仕事は全てやってる、毎日そうして武田がつき纏うほうが仕事に影響が出るんだけど?」
「あぁそうかよ。じゃ、この話はこれで終いだ」

まるで縁を切るような捨て台詞を残し、武田はどこかに行ってしまった。

「…………ふぅ」

武田に言ったのは嘘ではないけれど、千弥が居ないこの会社は僕にとって面白味が見出だせない。もう少し空間コーディネーターの仕事をなんて千弥に言ったのに、実際は全く進歩していないんだ。
やっぱりあの依頼のせい、それは分かってる。千弥が退社した時点で話が消えていれば、僕だってここまでは悩まなかったよ。

(はぁダメだ、集中集中)

今受けている仕事のほうに目を向けるけれど、武田の言葉が頭から離れない。
確かに1年以上も千弥を追い掛けた僕だよ、だけど仕事を疎かにしたことなんて一度も無いのに。

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