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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第15章 それぞれの思い
「また、また、イク……激しいのが来るっ! 止まらないのぉぉ! アッアッアァーッ!」
「千弥っ! 僕も出るっっ!」
「俺も引きずられるっ」
「アッ アッ 凄い……二人のが……アァァ……中が熱くて……もう……」
何度目か分からない絶頂に、私の身体はガクガクと震え、身体中の隅々まで快感が蔓延する。陸さんだけではなく、動かなかった蓮さんまで白濁を吐精して、私はその熱さに更なる絶頂感を感じるの。
……こんな幸せってない。二人の男性が私一人を愛する幸福、やっと手に入れた私たちだけの愛しかた。
「千弥、愛しているよ」
「誰よりも千弥を愛しているから」
「私も……蓮さんと陸さんを愛してる、三人で一緒……ずっと……」
「俺たちはずっと一緒だよ」
「絶対に離れることはないから」
私を真ん中にし、蓮さんと陸さんが両方に居る、行為後の甘い時間。沢山沢山『愛している』と言ってくれる、だから私も『愛している』と応え返す私たちの時。甘い甘い、でも私たち三人を拘束する魔法の言葉。
だって、愛するは束縛と同じ、愛情が私たちを縛るの。他に目がいかないように、私たち以外に意識がいかないように、私たちは自分で自分を縛り付けた。
それでもいい、私は今がいい、他なんて必要ない。蓮さんと陸さんさえ居れば私は幸せ、二人も私が居ることで幸せなんだもの、互いの意見は一致している。
重なり八重となった私たちは、もうこの鎖から逃れる術を知らない……。