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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第4章 千弥と蓮

「だからミスをしてしまったと落ち込む。気負わないで柔軟に、そうしないと潰れるのは千弥だよ」
「……蓮さん……私……」

私の心を正確に読んでいるような、蓮さんの言葉の数々。確かに私は、マーケティングに拘っていたのかも知れない。だって新人でも出来る仕事なのに、私のほうが固執して譲らなかった。課長に企画ではなく、マーケティングのほうばかりを聞いていた。

「千弥は不器用だね、でもそこが千弥の良いところだとも思う」
「やっぱり不器用ですか?」
「自分がという意識が大きいとでも言うんだろう、そういう意味では千弥は不器用だよ。だけど拘るからこそ、千弥はもっと上に昇れると俺は思った」
「でも私は、マーケティングくらいしか自信がなく、蓮さんに言われても、陸さんに言われても、頷くことなんて出来ない……携わるのに躊躇いがある」

一日の蒸し返しにはなるけれど、いきなりまた二人に言われて躊躇いが生じている私。だって、今までそんな素振りすら無いのに、今日に限って二人共に言うんだもの。

「そう陸も……。俺としては、陸のセンスも欲しい。
千弥の色彩の確かな目と、陸の空間を自由に演出する技術、それに俺の腕が合わされば、更に進化出来る」
「……それは、私と陸さんを自分に引き込むため?」
「それは違う!
千弥に好きと言ったのは俺の本心、やましい気持ちは一切無い。……打ち合わせで初めて顔を合わせた時、千弥に強烈に惹かれた。それからずっと気になっていて、提携が終われば千弥に会えなくなるかもと思い、あの場所に呼び出したんだよ」

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