この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第5章 不安

「……おはようございます」
「おはよう千弥」
「ごめんなさい、今日朝食は要りません。それど用があるので帰りは遅くなります。……行ってきます」
「…………」

昨日とは打って変わり、所在無さげにリビングに現れた千弥。いつもは出勤手前の比較的軽装で出て来るのに、今日は出勤用のスーツを着て、朝食も食べずにそのまま出て行ってしまった。
昨日の話を総合すれば、千弥の出勤時間はまだ後のはず。なのに俺を避けるように、千弥はさっさと出勤したのは、気のせいではないと思う。

「おはよう……蓮」
「おはよう陸、今日はのんびりだね?」
「会社の前に1件回らないといけないから、いつもより遅めで良いの」
「……なるほど」

まだ眠そうな陸の顔。これは帰って来てからゲームかな? そんなことを考えながら、朝食をテーブルに置く。

「? 千弥は?」
「朝食は要らないと、もうマンションを出たよ」
「なんで? 時間的にまだ早いじゃんか」
「それを俺に言われても困る」

自分用の朝食を置いて椅子に座れば、陸のほうが噛み付いて来る。

「昨日さ、千弥と寝たよね? 帰って来たら、蓮の部屋から千弥の声が聞こえた。もしかしてそのせい?」
「……正直分からないんだよ。確かに昨日、俺は千弥を抱いた。だけど疑問も浮かんでしまったかな」
「疑問?」
「陸が知っている中で、千弥に彼氏が居たことがあるかい?」
「いや、話にも上ったことがないよ。入社から今まで、彼氏どころか男性社員にも必要以外あまり近づかないんだ。僕だって普通に話してくれるまで、何ヵ月かかったかな?」

/242ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ