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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第6章 千弥と陸
決まれば行動。こんな私でも、休日の行動力はあると思う。バスに乗り目的のデパートへ直行。バス停に降りればすぐという利便性も決めた要因の1つ。
(少しこんな場所に来なかっただけで、内装が夏に一新されてる)
爽やかな青、原色をふんだんに使った色使い。買い物には来たけれど、こうして空間を見るのも嫌いじゃない、少しでも仕事の役に立てば……そんな思いでデパートの中を歩くのは好きなほう。
(サンダル可愛い、夏だから白のウェストが狭まったワンピースとか、少し原色系のストールとか……良いなぁ)
服のデザインは範疇外だけど、こうして色を合わせるのが私の楽しみ方。それはね、予算があるから全ては買えないよ? でも出来る限り揃えたいと思わない?
女性は大好きウィンドウショッピング、勿論私も大好きだよ。今は通販もあるけど、こうして自分の目で決めていくのが、なによりも楽しい。
「やっぱり、ストールまでは無理だった」
購入したのはサンダルとワンピース、後は予算オーバーで泣く泣く断念。でも良いの、こうして買って歩くこと、それが為になると思ってるから。
買うほうは一段落したので、もう1つの目的であるランチタイム。カフェなんだけど、パンケーキが美味しそうで、この店に決めていたの。
「生クリームに莓のトッピング、後ハーブティをお願いします」
「ご注文ありがとうございます、ハーブティはお代わり自由ですので、気楽に声を掛けて下さい」
パンケーキ……重かった?
最近はほら、蓮さんの作った物はカロリーが高めだから、お昼は極力控え目にしているの。