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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第6章 千弥と陸
好きでなったわけではないけれど、ON・OFFが激しい私の心。二重人格とか統合失調症とか言うのよ。その状況下で人格が変わったような行動を取る、私の場合はセックスでの異常行動がそれ。その他は普通、みんなとそんなに変わりはないよ、ただ積極性と言われるとかなり低めだけど。
だから、こんな場面では普通の私が優先され、羞恥心や慌てるなんていうノーマルな感情が働くの。
どこでスイッチが切り替わるか、私だってハッキリとは分かっていない。でも性的興奮状態になると、必ずスイッチが入ってしまう。
今の陸さんとのやり取り程度ではスイッチは入らない、だけどあれ以上進んでいれば、間違いなくスイッチが入っていたとは思う。
だから言ったの、本当の私を見ても……って。
「……陸さん?」
「こっち。千弥はゲーム出来る?」
「ゲームはあまり得意ではないかも」
着替え終わり陸さんの部屋を覗いて見れば、ラフなスエットの上下を着た陸さんが、テレビを点けてゲームを漁ってるのよ。
初めて陸さんの部屋に入った。中は棚が多く、ゲームや本がびっしり! その中にはインテリア関係の本も多数揃ってる、しっかり勉強しているんだね。
「じゃあさ簡単なやつ。アクションだけど可愛い系でどう?」
「ちょっとだけなら」
「ここに座って千弥?」
「ここ?」
指差すのは、陸さんが座る前の空いた場所。ここに座ったら、私は陸さんに後ろから抱き締められる感じになっちゃう。