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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第7章 蓮と陸の心境

辛そうな顔をして僕を見る千弥は、いつもの千弥。でも後悔しているような口振り……いやいや、僕は千弥が話してくれるまで聞かないと決めたんだ。だから千弥と普通に接しよう?

「昨日のままだから、シャワーくらい使える? それとも身体辛い?」
「……少し痛いけど大丈夫、シャワーは使うから」
「そう。もう少し寝てても良いよ、まだ朝早いしね」
「今……何時?」
「5時過ぎ。だから二度寝しても良いから」
「二度寝したら……陸さんが寝坊しそう」
「うっ……。それを言われると……。本当に寝坊しそうだよ」
「私が起きるから。それにバスルームも片付けないと、帰って来た蓮さんがムッとしそう」
「あ、ヤバいそうだった」

千弥を僕の部屋に引き入れたくて、使ったバスタオルとかそのままだ。
基本的に、自分で使った物は自分で片付けるが生活のルールの1つで、流石にあれは蓮が怒りそう。

「シャワーも使いたいから私が片付けるね」
「無理しないで千弥」
「このくらい平気」

ちょっと怠そうにベッドから起きる千弥、でも裸のままだから慌てて服を手繰り寄せてる。……やっぱり普通の千弥だよね?

「うーん眠いけど、やっぱり起きる。ねぇ千弥、朝食はパンとスクランブルエッグで良い?」
「……え? 陸さんが作るの!?」
「そこまで驚かなくても……。これでも独り暮らしだったんだから、最低限は作れるよ」
「……なんか意外」

僕って、料理出来ない系?
確かにこだわった物は作れないけど、朝食くらいはなんとかなるんだけどな?

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