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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第7章 蓮と陸の心境

千弥がバスルームに行った後に、僕もキッチンへと移動。意外は酷くない? ちゃんと作れるのを、千弥に見せてあげるよ。

「玉子は沢山ある……あ、ベーコンもあるラッキー」

スクランブルエッグにはカリカリベーコン、これ常識。パンは角食とバターロールがあったから、バターロール選択、後はサラダも付けようか。
先にコーヒーをセットしてから調理開始。……簡単過ぎるけど。

スクランブルエッグには塩胡椒、それに別添えでトマトケチャップ。その横にカリカリベーコンを置き、サラダもセッテング、要するにワンプレート朝食……なんちゃって。

(……千弥が普通で良かった)

蓮の時がああだったから、僕はかなり心配していた。また避けるように居なくなるんじゃないかって。
だけど、寝起きは不安そうな顔をしたけど、その後は普通に接してくれて、正直ホッとしているんだよ。

「バターロールも焼けたし、コーヒーもOK、やれば出来るでしょう僕も」
「くすっ、ちゃんと出来てるね?」
「千弥!?」

あー、今の独り言を聞かれたよ……。こればかりは僕だけの秘密にしたかったのに、こんな時の千弥ってタイミングが良い。

「あっ、昨日使ったのは、今洗濯乾燥中だから」
「うん、ありがとう。少し早いけど朝食にしようよ」
「そうね」

作った物をテーブルに置けば、千弥は気兼ねなく椅子に座ってくれる。最後に入れたてのコーヒーを置いて、僕も椅子に座った。

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