この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
◇◆ 星降る夜の恋物語 ◆◇
第1章 innocent イノセント

式場・日取りまで決まってたのにいきなり。
それも、昨日今日の付き合いの女じゃない。
学生時代から足かけ5年の付き合いの相手からその仕打ち。
マイホームな自分を思い描いていた俺にとっては、まさに青天の霹靂。
半年は抜け殻状態で過ごしてしまった。
情けない話だけど。
それほど入れ込んでるつもりも無かったのに…
おそらく、仕事でかなり疲れていた俺は、”スウィート・ホーム”なんていう幻想を夢見ていたんだろう。
そんな激しく凹んだ俺が、それから間もないころ、一人でしたたか飲んだ駅裏の居酒屋で出会ったのが現在の同居人。
羽目を外して飲むなんてことは学生の頃以来。
ここ一、二年はトンとご無沙汰していたことなのに。
なぜか奴とは波長が合って、結局看板まで常連客と一緒に騒ぎまくってしまった。

