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一秒に見えた世界
第11章 本気です
今日は仕事用のレクサス。私は始めて助手席に乗ったけれどパパとママは後ろの座席で2人並んでずっと不機嫌なままだった。
まさにこれこそ空気が重いって感じだ。
結城さんは全く気にしていないように、とあるホテルのフレンチレストランに私達を案内した。レストランに入るとレストランの人が
『既にお待ちです。』
と結城さんに言った。そのまま私達はレストランの個室に案内された。個室の入り口には佐伯さんが立っていて佐伯さんが個室の扉を開けたら優誠がテーブルの横に立っていた。
落ち着いたスーツを着て渋い俳優並にカッコよくキメた優誠が柔らかい物腰で
『どうぞ。』
と言ってママに椅子を引いた。
嘘!?そんな事まで優誠がするの!?
とか私が思っていたら私の椅子は佐伯さんが引いてくれた。
ママとパパ、優誠と私がテーブルを挟み向かい合って座った。コース料理で順番に料理が運ばれて来ているというのにやっぱりママからいきなり話しを切り出した。
『どういうおつもりかはわかりませんけれど娘はまだ学生なんです。ご理解を頂いてますか?』
と優誠に噛み付くような言い方をするママ。優誠は余裕の表情で
『充分に理解しています。』
と答えた。でもママは
『理解されているようには見えませんけど?子供にやたらと高価なものを与えたりあちこちに連れ回したりされていますよね?』
とか言い出す。私は段々とため息になって来る。普段は仕事仕事で私には何もしない何も言わないママがここぞとばかり言うのが私はいやだった。
さすがにママに私が文句を言おうとしたら優誠が私を止めた。優誠はママに
『私は本気です。だから美奈さんが望む事は全て受け止める覚悟でお付き合いをさせて頂いてます。』
と言い切った。
優誠が真剣だ…。
本当に本気なんだと私にはわかった。そこに居るのはいつもの口の悪い私だけの優誠ではなく完全に大人で社長として大会社のトップに常に存在している優誠だった。
ママはそんな優誠を鼻で笑うように
『本気とは?』
と聞いて来る。優誠は穏やかに
『私は今、社員1万の代表です。ですが自分の好きな女性1人を養えないような男なら社員1万を養う事は出来ません。ですから会社の為にも彼女の為にも彼女をきちんと養える男を私は目指しています。』
と言った。
まさにこれこそ空気が重いって感じだ。
結城さんは全く気にしていないように、とあるホテルのフレンチレストランに私達を案内した。レストランに入るとレストランの人が
『既にお待ちです。』
と結城さんに言った。そのまま私達はレストランの個室に案内された。個室の入り口には佐伯さんが立っていて佐伯さんが個室の扉を開けたら優誠がテーブルの横に立っていた。
落ち着いたスーツを着て渋い俳優並にカッコよくキメた優誠が柔らかい物腰で
『どうぞ。』
と言ってママに椅子を引いた。
嘘!?そんな事まで優誠がするの!?
とか私が思っていたら私の椅子は佐伯さんが引いてくれた。
ママとパパ、優誠と私がテーブルを挟み向かい合って座った。コース料理で順番に料理が運ばれて来ているというのにやっぱりママからいきなり話しを切り出した。
『どういうおつもりかはわかりませんけれど娘はまだ学生なんです。ご理解を頂いてますか?』
と優誠に噛み付くような言い方をするママ。優誠は余裕の表情で
『充分に理解しています。』
と答えた。でもママは
『理解されているようには見えませんけど?子供にやたらと高価なものを与えたりあちこちに連れ回したりされていますよね?』
とか言い出す。私は段々とため息になって来る。普段は仕事仕事で私には何もしない何も言わないママがここぞとばかり言うのが私はいやだった。
さすがにママに私が文句を言おうとしたら優誠が私を止めた。優誠はママに
『私は本気です。だから美奈さんが望む事は全て受け止める覚悟でお付き合いをさせて頂いてます。』
と言い切った。
優誠が真剣だ…。
本当に本気なんだと私にはわかった。そこに居るのはいつもの口の悪い私だけの優誠ではなく完全に大人で社長として大会社のトップに常に存在している優誠だった。
ママはそんな優誠を鼻で笑うように
『本気とは?』
と聞いて来る。優誠は穏やかに
『私は今、社員1万の代表です。ですが自分の好きな女性1人を養えないような男なら社員1万を養う事は出来ません。ですから会社の為にも彼女の為にも彼女をきちんと養える男を私は目指しています。』
と言った。