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一秒に見えた世界
第17章 良二グッズは恐ろしい
佐伯さんはちょっと険しい顔をしてから

『つまんない事で優誠が潰れたら俺らは飯が食えなくなるぞ。』

と言った。その瞬間にいつもおしゃべりな良二さんが青い顔をして優誠にひたすら謝っていた。

ああ…、そういえば優誠が死んでいるとか佐伯さんが言ってたなぁ。

と私はぼんやりと考える。良二さんが

『まさかの優誠の落ち込みだったからなぁ。』

と言い出すと優誠が

『これ以上は余計を事は言うな。』

と言って不機嫌になった。私も一応佐伯さんに

『なんか、色々とごめんなさい。』

と謝ると佐伯さんは笑いながら

『良二グッズはわかった?』

と聞いて来た。私は素直に

『良二グッズって恐ろしいです。』

と答えた。優誠も

『あれは危険過ぎる。』

と言うと良二さんと佐伯さんが

『…て事は2人で仲良く使ったんだな。』

と大爆笑を始めた。

言われてから私は我に返った。

あ?使ったというか使われたというか…。

私はあの時の自分を思い出すと一気に顔が赤くなってしまう。良二さんはいつもの良二さんに戻って

『優誠が美奈ちゃんの事が可愛いのがわかるわ。』

と言ってひたすら私達を笑った。

居酒屋さんの後は良二さんがまだどこかへ呑みに行きたいと言っていたけれど優誠が

『お前だけ行け。』

と冷たく言って私と優誠は部屋に帰った。優誠が

『良二はやたらと呑みに行きたがるからな。』

と私にちゃんと教えてくれた。普段はとにかく佐伯さんと良二さんの3人で呑んでいるらしい。私の空や里美との付き合いと同じようなもんだと言って優誠は笑った。

お風呂を済ませてからのベッドで優誠が

『お前、パスポートはあるか?』

と急に聞いて来た。私は普通に

『あるよ。』

と答えた。パスポートは高校卒業をした時に空達と韓国旅行へ行った時に作ったからだ。優誠は

『来週の大型連休だけどお前も一緒にシンガポールに行くか?』

と言い出した。金曜日から月曜日までの祝日。優誠のシンガポールでの予定は仕事だけれど中日の2日間くらいは私と遊べるらしい。

『行く。一緒に行かないと優誠がまた浮気するかもだから。』

と私が言うと優誠は

『いつから俺はそんなに信用を失くしたんだよ。』

と言って凹んでいた。
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