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一秒に見えた世界
第19章 だって…忙しいんだもん
佐伯さんのレクサスには由良達が乗って私と空は優誠のベンツに乗った。空が
『お邪魔はしたくないんです。』
と優誠に言うけれど優誠は
『飯を食ってから送るよ。空さんが居ないと美奈がちゃんと飯を食ってくれねぇから。』
と言った。学校の前に車が着いてから学祭の準備に私達が割り当てられている教室まで荷物を運ぶ間も由良はやっぱり私に喧嘩をしかけて来た。
『なんか、やばそうな強面の彼氏のどこが一流?』
私はそれを適当に聞き流す。けれど空は
『彼は剣菱の社長さんだよ?まだ学生の由良の彼氏よりも格段上でしょ?』
と言い切った。
由良の今の彼氏って学生なんだぁ。
と私はぼんやりと考える。荷物を置いて学校の門の前に私達が戻ると、もう佐伯さん達は居なくて優誠だけが私を待っていた。私と空は適当に由良と彩華に
『またね。』
とだけ言って優誠の車に乗った。空は
『ざまあみろ。』
と言って学校の前で立ち尽くす由良を笑っていた。
夕食は中華街のレストランに私と空を優誠が連れて行ってくれた。優誠が空に何がざまあみろなのかを聞いていた。空は簡単にだけれど由良の事を優誠に説明をした。
私はただアツアツの小籠包と必死に格闘中だ。だから空は
『本人がこんな調子だからねぇ。』
と言ってため息をついた。そして優誠も
『だよな…。』
と言って空に同意した。私はいつものように
『このお店の小籠包、美味しいよ?』
と2人に答えた。そんな私の適当主義に空も優誠もため息を仲良くついた。
夕食の後で空を家まで送ってから私は優誠の部屋に帰った。帰るなりに優誠が
『学祭とか聞いてねぇし。』
と言いながら私に対して態度が変わった。空が居る時は大人の優誠だったのに私と2人だといきなり子供の優誠になる。
『だって…、忙しいんだもん。』
私はまた適当に答えてしまう。今回はさすがに優誠が黙ってしまった。
あちゃー、また不機嫌モードだ。
と私は考えた。リビングでソファーに座ってバドワイザーを呑む優誠に私は
『来週の土日の学祭に私はあんまり時間がないかもしれないけれど優誠は来る?』
と聞いてみた。優誠は
『美奈がそうやって適当なら俺は行かない。』
と言って完全に拗ねている。
『お邪魔はしたくないんです。』
と優誠に言うけれど優誠は
『飯を食ってから送るよ。空さんが居ないと美奈がちゃんと飯を食ってくれねぇから。』
と言った。学校の前に車が着いてから学祭の準備に私達が割り当てられている教室まで荷物を運ぶ間も由良はやっぱり私に喧嘩をしかけて来た。
『なんか、やばそうな強面の彼氏のどこが一流?』
私はそれを適当に聞き流す。けれど空は
『彼は剣菱の社長さんだよ?まだ学生の由良の彼氏よりも格段上でしょ?』
と言い切った。
由良の今の彼氏って学生なんだぁ。
と私はぼんやりと考える。荷物を置いて学校の門の前に私達が戻ると、もう佐伯さん達は居なくて優誠だけが私を待っていた。私と空は適当に由良と彩華に
『またね。』
とだけ言って優誠の車に乗った。空は
『ざまあみろ。』
と言って学校の前で立ち尽くす由良を笑っていた。
夕食は中華街のレストランに私と空を優誠が連れて行ってくれた。優誠が空に何がざまあみろなのかを聞いていた。空は簡単にだけれど由良の事を優誠に説明をした。
私はただアツアツの小籠包と必死に格闘中だ。だから空は
『本人がこんな調子だからねぇ。』
と言ってため息をついた。そして優誠も
『だよな…。』
と言って空に同意した。私はいつものように
『このお店の小籠包、美味しいよ?』
と2人に答えた。そんな私の適当主義に空も優誠もため息を仲良くついた。
夕食の後で空を家まで送ってから私は優誠の部屋に帰った。帰るなりに優誠が
『学祭とか聞いてねぇし。』
と言いながら私に対して態度が変わった。空が居る時は大人の優誠だったのに私と2人だといきなり子供の優誠になる。
『だって…、忙しいんだもん。』
私はまた適当に答えてしまう。今回はさすがに優誠が黙ってしまった。
あちゃー、また不機嫌モードだ。
と私は考えた。リビングでソファーに座ってバドワイザーを呑む優誠に私は
『来週の土日の学祭に私はあんまり時間がないかもしれないけれど優誠は来る?』
と聞いてみた。優誠は
『美奈がそうやって適当なら俺は行かない。』
と言って完全に拗ねている。