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一秒に見えた世界
第22章 就職するの?
そんな風に重苦しい食事が終わって優誠が帰ると言い出した。優誠が支払いをしている時に晴美ママは私に

『優誠なら大丈夫だとは思うけれど美奈さんは私みたいにならないでね。』

と私に言って来た。

優誠も同じ事を言っていた。だけど晴美ママみたいになるなと言われても私には晴美ママが綺麗な人で優しくて優誠をとても心配をしている普通の母親にしか見えなかった。

結局、優誠は最後まで晴美ママには冷たい態度のままだった。だから帰りの車で私は優誠に

『晴美ママとは何があったの?』

と聞いてみた。優誠はただ寂しそうに

『あの人は自分の生活の為だけに平気で俺を売り飛ばしたんだ。』

とだけ言った。

自分の為に子供を売り飛ばす!?

やっぱり水原の関係って私は近寄ってはいけない世界なんだろうかと私は不安になった。

だけど今の優誠は御剣だ。そんな風に水原と御剣の狭間に居る優誠は私と全く別の家族を作りたがっているように見えた。

私が優誠との2人だけの世界を望んでしまうように優誠も私とは2人だけの新しい家族を望んでいると私は感じた。

でもそれを確認したかった私はその時の優誠が凄く辛そうだったからそれ以上は何も聞けなかった。

ただ部屋に帰ってからの私は優誠に

『抱いて…。』

と言ってねだった。優誠はただ優しく私を抱いてくれた。いつもみたいな意地悪もなく私は何度も優誠にイカされ続けた。私は完全に意識がなくなるまで優誠を感じた。

私はそうやって身体で優誠が私と2人だけの世界を望んでいるのだと確認をするしかなかった。

ベッドでの狭い2人だけの世界。それでもそれは私には僅か一秒であったとしても、とても大切に見えた世界だ。

そんな風にぼんやりとして私の意識が堕ちていく時に優誠が私の頬に優しくキスをして

『愛している。』

と言ってくれるから私はその瞬間だけを大事に抱えて眠った。

私が気づくともう夜。優誠が

『飯を食ったら家まで送ってやる。』

と言って私の頭を撫でた。
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