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一秒に見えた世界
第5章 ふざけるな
その不思議な感覚に私がゆっくりと目を開けると突風が来る側に大きな男の人が立っていて小さな私に来る突風からの攻撃を防いでくれた。
その人は私の髪に付いた桜の花びらを取りながら
『綺麗だな。』
って言った。私はまた適当に
『お兄さんもかっこいいよ。』
とか言ってしまった。すぐに里美が
『美奈、早く行くよ。』
って私を呼んだから私は再び入学式が行われる講堂に向かって走っていた。
つまり…、えーっと…
『あー!?あれって優誠だ!!』
と私は叫んでしまった。優誠は
『あれから2回くらいお前を街で見かけたけどお前は俺に全く気付いてないよな?』
と少し不機嫌に私に聞いて来る。
ごめんなさい、重ね重ね申し訳ありません。そもそも適当に生きている私は普段から親友である空や里美にですら街中では気が付かずに
『この前、美奈にスルーされた。』
と言われ続けている女です。そんな私がほんのちょっと見ただけの優誠さんに気付くなんて奇跡がまず起きる事はありません。
そんな事を考えながら私はどんどんと自己嫌悪に陥って来た。優誠はニヤニヤとしながら
『そういうお前だから、早く俺のものにしておきたいんだ。』
とか言ってくれちゃう。
てか、優誠さん?あの時、貴方は男性禁止の女子短大で何をしてたの?もしかしてある種の変態!?
と私は気になった。優誠は完全に呆れた顔をして
『入学式で説明があっただろうが?』
と言って深いため息をついた。
説明?確かあの時に学長が言っていた。春休みの間に講堂を新しく建て替えたからとか建て替えてくれた会社の人が今日は来賓席にいるからとかなんとか?
私はいい加減にしか覚えていない入学式の内容をなんとか必死になって記憶を辿ってみた。優誠は
『その来賓席に俺はずっといたけどな。』
と言って平気で優誠を変態と勘違いする私を怖い顔で睨んでいた。
そんな事を言われても、たったそれだけの出会いで私をしっかりと覚えてしまうとか、それって優誠って結構ストーカーに近くない?
とか懲りずに考えてしまう私。そしてまたしてもデコピンが私に入った。
『だから、痛いからぁ。』
と私が言っても優誠は
『お前が悪い。』
としか言わない。
その人は私の髪に付いた桜の花びらを取りながら
『綺麗だな。』
って言った。私はまた適当に
『お兄さんもかっこいいよ。』
とか言ってしまった。すぐに里美が
『美奈、早く行くよ。』
って私を呼んだから私は再び入学式が行われる講堂に向かって走っていた。
つまり…、えーっと…
『あー!?あれって優誠だ!!』
と私は叫んでしまった。優誠は
『あれから2回くらいお前を街で見かけたけどお前は俺に全く気付いてないよな?』
と少し不機嫌に私に聞いて来る。
ごめんなさい、重ね重ね申し訳ありません。そもそも適当に生きている私は普段から親友である空や里美にですら街中では気が付かずに
『この前、美奈にスルーされた。』
と言われ続けている女です。そんな私がほんのちょっと見ただけの優誠さんに気付くなんて奇跡がまず起きる事はありません。
そんな事を考えながら私はどんどんと自己嫌悪に陥って来た。優誠はニヤニヤとしながら
『そういうお前だから、早く俺のものにしておきたいんだ。』
とか言ってくれちゃう。
てか、優誠さん?あの時、貴方は男性禁止の女子短大で何をしてたの?もしかしてある種の変態!?
と私は気になった。優誠は完全に呆れた顔をして
『入学式で説明があっただろうが?』
と言って深いため息をついた。
説明?確かあの時に学長が言っていた。春休みの間に講堂を新しく建て替えたからとか建て替えてくれた会社の人が今日は来賓席にいるからとかなんとか?
私はいい加減にしか覚えていない入学式の内容をなんとか必死になって記憶を辿ってみた。優誠は
『その来賓席に俺はずっといたけどな。』
と言って平気で優誠を変態と勘違いする私を怖い顔で睨んでいた。
そんな事を言われても、たったそれだけの出会いで私をしっかりと覚えてしまうとか、それって優誠って結構ストーカーに近くない?
とか懲りずに考えてしまう私。そしてまたしてもデコピンが私に入った。
『だから、痛いからぁ。』
と私が言っても優誠は
『お前が悪い。』
としか言わない。