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第8章 なんでゴルフとか必要なのよ

その日の夕食の後は私はもうクタクタでお風呂でも寝落ちしそうになっていたから優誠は私を抱っこだけしながら普通に寝てしまった。

翌日は佐伯さんの運転で優誠のマンションに私は帰った。優誠が体力がなくて疲れている私に

『俺は明日から仕事だから家に送ろうか？』

って聞いて来た。私はまだ優誠と居たくて

『泊まっちゃダメ？』

って聞いたら優誠が子供に言うみたいに

『明日は結城に迎えにこさせるから、ちゃんと家に帰れよ。』

と言った。

どうせ帰っても私は１人だしつまんない。

とか私が考えていたら優誠が

『明日はとにかく帰って明後日からうちの会社でバイトしろよ。』

って言い出した。

『バイトに行っていいの？』

私は嬉しくなった。優誠は

『暇だからってその辺をウロウロとされて美奈が迷子になる方が俺は困るからな。』

と言って完全に私を子供扱いしていた。

それでも私は嬉しかった。私が望めば時間がある限り優誠は私のそばに居てくれる事と、私が望んだ通りに優誠のそばでバイトが出来る環境をちゃんと用意してくれる優誠に私はとにかく嬉しかった。

そしてずっと優誠は寝る時間になるまで私を抱っこして私のそばに居てくれる。

別に大した話しをする訳じゃない。でも優誠は私の頬にキスをして

『バイトはスーツを着て、ちゃんとＯＬに見える格好で来ないとすぐにクビになるぞ。』

と言って来る。

『うぎゃ！？スーツなんかそんなに持ってないよ。』

『必要なだけ結城と買いに行っとけ。』

その程度の会話だけど私は優誠が私を大事にしてくれている事を感じるからずっとそんな優誠に甘えているだけだった。

だから今夜は優誠の手を握って私は眠った。

優誠が私と居てくれるなら私はもう寂しい思いはしないんだと思って私は安心をして眠った。

私はもう１人じゃないんだ…

それだけで私は世界一自分が幸せな女の子だとか単純に思った。