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天の川 〜センセ、来年も会えるじゃろか?
第2章 ホテル
梨花が十一歳の時の冬だった。両親は祖母の家に行っていた。いつもの様に勉強を終え、リビングルームのソファーで国民的歌合戦が終わり、除夜の鐘がどこかから聞こえていた。
年明けを知らせる時報がなった。
「梨花ちゃん、明けましておめでと……」
いつの間にか佳純の猫のような瞳を見ていた。
朝から何かが起きそうな予感がしていた。自分の心臓の音が頭の奥で響いていた。
えっ……?
佳純の顔がアップになった。
佳純の冷たい唇の先が唇に触れていた。時間が止まっていた。チッ、チッと秒針が時を刻む音と、二人の呼吸の音だけが耳にあった。胸の奥がキュンと鳴った。
年明けを知らせる時報がなった。
「梨花ちゃん、明けましておめでと……」
いつの間にか佳純の猫のような瞳を見ていた。
朝から何かが起きそうな予感がしていた。自分の心臓の音が頭の奥で響いていた。
えっ……?
佳純の顔がアップになった。
佳純の冷たい唇の先が唇に触れていた。時間が止まっていた。チッ、チッと秒針が時を刻む音と、二人の呼吸の音だけが耳にあった。胸の奥がキュンと鳴った。