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官能な小説①~パパきもちいい~BL編
第1章 誕生日
行為中は、ただ純粋に父さんを愛していた頃の呼び名が口をつく。

反った自身に触れると、先端から出た液が垂れて指先を濡らした。


「パパぁ、もっとしてぇ」


くちゅくちゅといやらしい音が部屋にむなしく響く。


ああ、なんていやらしい格好を僕はしているのだろうか。

布団の真ん中で股間を露わにして興奮している。

離れの個室で、誰も来るはずはないとわかっているのに、もし父さんにこの姿を見られたらと。思えが思うほど僕のそこは反り返っていった。


「きもちぃいよぅ…パパ…僕を見てぇ」


自分でもわかるほど、甘ったるい声が出る。

パパを思って気持ちよくなっている哀れな僕を誰か救って。

答えの出ない、終わりのない恋を僕はしている。

僕にはパパの顔がモデルのように格好良く見える。

優しい優しいパパ。

白い綺麗な手も、あたたかい眼差しも、引き締まった身体も、すべて僕のものにしてしまいたかった。

欲しい欲しいパパが欲しくてたまらない。

届かない思いなら夜が明けなければいい。


もう、達きそう…




カタリ………


障子の奥に物音がした。




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