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官能な小説①~パパきもちいい~BL編
第2章 パパの離島旅館大作戦~パパ視点~
あれから旅館に着くまでの30分ほど、人目がない隙を狙って、奏がして欲しいだろういやらしいことを囁き続けた。
おかげで奏はあのフェリーからずっと腰に毛布を巻いている。
旅館でチェックインを済ませて、腰かけて待っていた奏の手を引く。
ここからは旅館の専用車で20分ほどの山奥にある離れの建物に移動する。
そこは高位の人たちがお忍びで泊まった歴史のある小さな屋敷で、今では一組限定の完全プライベート宿泊施設になっている。
隣の建物からはだいたい1キロ離れており、旅館側にはゆっくりしたいという名目で、こちらが呼ぶ以外は屋敷に立ち入らないようにお願いしてある。
もちろん食料や飲料、キッチンまですべて揃っているので心配するものはない。
移動の車の中でもう息があがっている奏に耳打ちする。
「よく我慢したね。もうすぐ、思う存分入れてあげられるからね」
「…ぁぁんん」
身体が熱くて頭がぼうとなっているのか、言葉になっていない返事が返る。
私はそれが嬉しくて一人ほくそ笑んだ。