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官能な小説①~パパきもちいい~BL編
第2章 パパの離島旅館大作戦~パパ視点~
私は項垂れた。
「パパは父親失格だ。自分の息子を信じることができないで、愛する人を幸せにすることはできない。そうなれば、父親としても恋人としても失格だな」
そんなことない、と奏が首を振る。
「僕をここまでこうして育ててくれたのはパパだよ。僕はちゃんとパパの愛情を感じて育ったよ。だからパパのことが好きになったんだ」
そう言ってはにかむ奏が私の知らない大人に見える。
いつのまにか、こんなに成長して…
奏をギュッと抱きしめ直す。
「そうだね。パパも奏を愛してきた。それはいつしかもっと強い特別な愛情になっていったけど、そのぶん歪になってしまったかもしれないけど…パパはもう一度、奏を愛し直すよ。奏の傍にもっともっといたいからパパも強くなる」