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官能な小説①~パパきもちいい~BL編
第2章 パパの離島旅館大作戦~パパ視点~
奏がこんなに大きく成長したのだから、私はそれを包み込めるほどの大きな愛を育める強さを手に入れなくてはならない。
こんなことで奏を失いたくない!
奏の幼少から今までのことを思い出す。
あれは妻が早くに亡くなって、二人で生きていくと決めた日の私の手を握る小さなやわらかい奏の手。
伸び伸びと元気いっぱいだった少年期。
複雑な視線で私を見てきた、距離を置かれたと思った思春期。
その頃から、少し妻に似てきた面影に、憂いた瞳が言葉以上に何かを語っているようで気になってしかたなくなって。
いつのまにか心、奪われていた。
よそ見なんてできないくらい、私を惹きつけてやまない私の奏。
「…愛してる」
自然と言葉がこぼれた。