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官能な小説①~パパきもちいい~BL編
第1章 誕生日
でも…
「…いやだ」
口から出た言葉は大好きな父さんを拒絶する言葉だった。
父さんの表情が少し悲しそうに影を落とす。
「どうして?私は愛する奏を私のものにしたい。奏も私が欲しくないの?」
諭すように冷静な声で父さんは言った。
僕が父さんのものに?父さんが僕のものに?
そんなもの、そうなりたいに決まってる!
まるで麻薬のように甘い快楽を帯びた父さんの言葉が頭の中で反芻する。
父さんの熱い視線が欲しい欲しいと語っている。
身体はもう熱を放出したくてぐずぐずに崩れてしまいそうだった。
でも。
僕は気を奮い立たせる。
「でも、僕は父さんに罪を背負ってほしくない」
僕は構わない。今までだってずっと暗い枷を背負ってきたんだ。
今さらそれが幾つになろうと僕は構わない。
でも!
「父さんだけは綺麗でいて欲しい」
僕を照らす光であって欲しいんだ。
親子でこんなことはあってはならない。
ましてや恋心があるなんて…
そこに幸せなど訪れない。
「…いやだ」
口から出た言葉は大好きな父さんを拒絶する言葉だった。
父さんの表情が少し悲しそうに影を落とす。
「どうして?私は愛する奏を私のものにしたい。奏も私が欲しくないの?」
諭すように冷静な声で父さんは言った。
僕が父さんのものに?父さんが僕のものに?
そんなもの、そうなりたいに決まってる!
まるで麻薬のように甘い快楽を帯びた父さんの言葉が頭の中で反芻する。
父さんの熱い視線が欲しい欲しいと語っている。
身体はもう熱を放出したくてぐずぐずに崩れてしまいそうだった。
でも。
僕は気を奮い立たせる。
「でも、僕は父さんに罪を背負ってほしくない」
僕は構わない。今までだってずっと暗い枷を背負ってきたんだ。
今さらそれが幾つになろうと僕は構わない。
でも!
「父さんだけは綺麗でいて欲しい」
僕を照らす光であって欲しいんだ。
親子でこんなことはあってはならない。
ましてや恋心があるなんて…
そこに幸せなど訪れない。