この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この香りで……。
第6章 忘れてる?
 奈々葉は自分のデスクでスマートフォンの自撮り機能でボンヤリと自分の唇を見ていた。
 
 ふっくらとした唇に里井のざらついた唇の感触が残っている。

 自分の唇を指で撫でる。

「わっ!」

 パチンという音が奈々葉の耳元で弾ける。

「な、何よ?」

 目の前で美希の子犬のような目が覗き込んでいた。

「奈々葉……」

 美希が自分の腕時計を指差す。

 ――もう、お昼。

「どうしたの? 奈々葉、恋する乙女みたいな顔してる」

「恋する……何それ?」

 ――やっぱ、美希は鋭い……。

「ボンヤリ自分の顔見てたり、って思えば、ニッコリ笑ったり、今だって……」

「今も?」

「奈々葉、目、ウルウルしてるし……」
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ