この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この香りで……。
第8章 夫婦生活
午後八時、奈々葉はいつもより早く帰った。
ふう……。
玄関のドアを開けるとため息がでた。
「お帰り……」
信也が出迎えてくれる。
――今日は早く帰ったね、は……? 今日はいつもと違う香りがするね、は……?
「お疲れさま。ああ、奈々葉、晩飯、出来てるから、すぐチンするね?」
――ああ……だよね……。
「ああ、ありがとう。助かる……」
――ふう……。
「奈々葉、そろそろ排卵日でしょ?」
子供が出来るまでは、奈々葉の排卵日には必ずセックスする、というのが二人の約束だ。結婚して三年目になるが、二人に子供はまだ授かっていない。
奈々葉はスマートフォンに目をやって、カレンダーを見た。
――そうだっけ……。ちょっと、めんどくさい。
ふう……。
玄関のドアを開けるとため息がでた。
「お帰り……」
信也が出迎えてくれる。
――今日は早く帰ったね、は……? 今日はいつもと違う香りがするね、は……?
「お疲れさま。ああ、奈々葉、晩飯、出来てるから、すぐチンするね?」
――ああ……だよね……。
「ああ、ありがとう。助かる……」
――ふう……。
「奈々葉、そろそろ排卵日でしょ?」
子供が出来るまでは、奈々葉の排卵日には必ずセックスする、というのが二人の約束だ。結婚して三年目になるが、二人に子供はまだ授かっていない。
奈々葉はスマートフォンに目をやって、カレンダーを見た。
――そうだっけ……。ちょっと、めんどくさい。