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この香りで……。
第8章 夫婦生活
身体が反転され、腰が高く上げられる。熱いものが腰にあてがわれ、ゆっくりと押し込まれる。身体が左右に裂かれるようだ。
身体がゆらゆらと揺れ始める。トントントントン……八拍子の単調なリズムは二人が付き合っている頃から変わらなかった。
「いっ……」
――痛い……。痛い。はやく、早く終わって……。
「出る、出る……うん……」
奈々葉の身体を強く押し込まれ、信也の身体が止まった。彼の熱いものが身体の奥に注がれるのが分かる。
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身体の奥から熱いものが溢れるのが分かる。
信也は寝息を立てて眠っているようだ。
奈々葉は手洗いに立ち、洗浄トイレのビデ機能のボタンを押すと、コポッ、コポと身体の奥から次から次へこぼれ落ちる音を聞いている。
奈々葉は便器の中を見る。そこに白い綿のような物が浮き沈みしている。それは紛れもなく、先ほど放出された信也の精だ。