この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この香りで……。
第12章 口紅

「なーんだ、奈々葉、早いね?」

「……あ、ああ……うん……美希も……」

 子犬のような目が奈々葉を見た。その目が部長室の前に立つ里井の方に動く。

 里井は指を通して髪を整えている。

「奈々葉……」

 美希が自分のショルダーバッグの中から何やら取り出して、奈々葉に手渡した。

「タオルハンカチ……?」

「奈々葉、ここ、ここ……」

 美希が表情もなく自分の口元を指差す。彼女自身の唇の周りを指でなぞる。

「えっ……」

 奈々葉も手のひらで、自分の口元に手をかざした。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ