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この香りで……。
第15章 女の勘
十時五十七分。奈々葉は自宅のある駅に降り立った。明かりが消えたショッピングモールを速足で歩く。
駅の正面にある商店街を右手に見ながら歩く。昔は閑静な住宅街だったらしく、奈々葉の自宅の前には私鉄の高架が通っている以外は静かな場所だ。
水色の看板のコンビニを覗く。自宅は奈々葉の足で三十秒くらいの場所だ。
見覚えのある顔が見えた。坂村美希だ。
――美希、なんで……?
美希の自宅は奈々葉の自宅より早くても三十分はかかる場所にあるはずだ。
奈々葉は顔を伏せるようにして、自宅に向かった。
駅の正面にある商店街を右手に見ながら歩く。昔は閑静な住宅街だったらしく、奈々葉の自宅の前には私鉄の高架が通っている以外は静かな場所だ。
水色の看板のコンビニを覗く。自宅は奈々葉の足で三十秒くらいの場所だ。
見覚えのある顔が見えた。坂村美希だ。
――美希、なんで……?
美希の自宅は奈々葉の自宅より早くても三十分はかかる場所にあるはずだ。
奈々葉は顔を伏せるようにして、自宅に向かった。