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この香りで……。
第16章 トラブルがあった夜
アームレストを跳ね上げ、奈々葉が運転席の里井に覆いかぶさる。
「重くない……ですか、私……?」
「いや……」
奈々葉の左手が里井の右側の手首を取る。里井の身体が奈々葉の方へ向く。
奈々葉の逆の手は自分のスカートのホックを外し、ジッパーを下ろすと、スカートが音も立てず膝に落ちる。音も立てず空気を循環させているエアコンの風が剥き出しになった奈々葉の臀部に当たる。
「宮崎……お前」
奈々葉は自分の股間に里井の手のひらを導いた。ショーツの生地の上を通して彼の手の温もりを感じる。
「ああ……部長……」
「柔らかいな……」