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この香りで……。
第16章 トラブルがあった夜
里井の股間に目を落とす。透明なベールを纏ったように見える里井自身がダラリと項垂れていた。
里井の指が奈々葉の股間に沿う。敏感な芽を押し潰しながらその中心に伸びる。ショーツの生地の上で……。
「ああ……」
甘く心地よい電流が奈々葉の背を走る。
「すみません。ぽちゃぽちゃしてて……」
彼の部屋で言われた一言だ。あの時、里井は泥酔していたが……。
――しつこい女だ、私……。
「お前、いっぱい、濡れてるな」
里井の指が奈々葉の上で動くたびにピチャピチャと言う音が、大音量の中に溶ける。地肌に貼り付いたクロッチが剥がされると、茂みが起ち上がる。
「恥ずかしい……」
また、奈々葉の身体の奥がキュンと何かを絞り出す。ツウーっとクロッチに水が滲みるのが分かった。
「……すまねえけど……俺……」
里井の声が力なく詫た。
奈々葉には直ぐ理解できた。里井が何を謝ったのか……。
「部長……?」
「ん……?」
奈々葉が里井の頬に軽くキスをしてから、項垂れた彼自身に口付けた。