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一夜だけの恋人 〜妹の姫初め
第6章 ベッドで
「夏芽……」
今度は俺が夏芽に唇を重ねる。
「あん……」と夏芽の舌先が俺の唇に割り込む。ハムハムという二人の息が部屋に広がった。ミントの香りが俺の口に広がる。
「あ、焼きいもの匂いが……」
「えっ……ウソ……」
夏芽が自分の口に手のひらをかざして、ハアーと自分の息を確かめている。
「引っ掛った。歯磨きの匂いだよ。でもさ……」ともう一度妹に唇を重ねる。
「何……?」と妹のこもった声……。
「オナラ、すんなよ……な?」
「お、オナラ!? 私、オナラなんてしません!」
俺たちは毛布の中に潜り込んでクスクスと笑った。昔、こうやって布団の中を基地にしたっけ……。