この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
永遠に見えた世界
第12章 大事な事は先に言えよ…
美奈は満足そうにして俺を見る。

俺の負けだよ。

そう自分ではわかっている。だけど悔しいから俺はまた美奈の身体に触れてやる。敏感な美奈はピクピクと動いてまだ感じているという状況だ。

『俺以外の奴で感じたら殺すぞ。』

と美奈には勝てない俺は美奈をそうやって脅す。

『感じないよ。てか他の人は絶対にやだって、今日だって気持ち悪くて吐きそうだったもん。』

『赤い顔して目を閉じてたくせに。どう見ても感じている顔だったぞ。』

『優誠以外は気持ち悪いだけだよ。』

と美奈は笑いながら俺にそう言った。

ガキみたいに拗ねてヤキモチを妬いているのは俺の方だけかよ。

そう思った俺がまた不機嫌になりかけたその時に美奈が俺にキスをして来た。

クソッ…、親父の言う通りだ。俺はまだ半人前で好きな女には振り回されているだけの情けない男だよ。

そんな自分に笑っちまう。

だから俺は美奈にキスを返す。

美奈が俺を見てないと俺はダメなんだとばかりに美奈の口を舐めてやる。なのに美奈がまたしても驚愕の顔をして

『あ~!?』

と叫ぶと口をパクパクとさせた。

当然だが俺はかなりぶっきらぼうに

『今度はなんだ?』

と美奈に言うしかない。美奈は何だか言い訳をする子供みたいに九州からやって来た美奈の父親に俺を会わせろと言われたという話しをし始めた。

しかもそれを言われたのは先週の話しなんだとか言いやがる。

そういう大事な事は先に言えよ…。

俺はそんな適当な美奈に呆れて脱力をする。

こんな娘じゃ男が出来たとわかったら父親が心配をして当たり前だ。俺は美奈に俺の予定に合わせてくれるのなら父親がこっちに来る費用も段取りも全部俺が付けるからと話しをした。

美奈は確認の為にと俺の目の前で九州に居る父親に電話を入れた。美奈は父親に来週にでもこっちの関西で会えないかと話をした。父親の方はそれで構わないという返事だった。

電話を切った美奈が不安そうに俺を見る。俺は

『お前に中途半端な事はするつもりはねぇよ。』

と美奈に言ってやる。美奈がだらしない顔で俺に向かって二ヘラと笑いやがった。

その瞬間、美奈の腹が

ギュルルルキュウッ…

と見事に鳴り出した。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ