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永遠に見えた世界
第2章 こいつ、ありえねぇ
翌朝は美奈が動くから俺は目が覚めた。美奈は俺が着せたYシャツの胸元を掴んで1人で呆然としている。

どうせいつも男遊びとかしているんだからその程度でギャーギャーと騒ぐなよ。てか夕べの俺はまだ何もしてねぇんだから騒がれても迷惑だ。

俺はそう思った。

だが美奈は騒ぐ様子もなく俺にすら気づいてないようだった。

俺を見ろよ。

俺は不機嫌にそう思う。

なんでこの女はいつも俺を見ないんだよ。

『起きたのか?』

腹は立つが俺の方から声をかけてやる。美奈はゆっくりと顔をひねって俺を見た。そして俺を確認するようにゆっくりと俺を見る。

しかも騒ぐどころか美奈は真っ赤な顔をして鯉のように口をパクパクとさせてやがる。

大丈夫か?こいつ?

俺は美奈の顎を掴んで聞いてやる。

『まだ寝ぼけてんのか?』

『お、起きてます。』

ガチガチに緊張した美奈が可愛い声で答えて来る。

クソッ、やっぱりこいつの喘ぎを聞いてみてぇ。

俺の考えはどうでもいいように美奈が俯いてもぞもぞとし始めた。

正直、騒がれても困るけど、こういう予想外の反応も困るよな。

『今度はなんだ?』

俺は根気よく聞いてやる。美奈は子供みたいに泣きそうな顔で

『トイレ…、おしっこしたい。』

と言いやがった。ダメだ…、こいつ笑ってしまう。

『ここでしろよ。』

俺は美奈をからかってみた。俺の言葉に美奈は世界の終わりが来たような顔をする。本気でこいつを可愛いとか俺は思った。

試しに俺は美奈を抱きかかえる。美奈は俺の腕の中でジタバタとしながら

『ちょっと、待って降ろして。』

と慌てている。トイレの前で美奈を降ろした。

『トイレはここだ。』

俺の言葉に不思議そうな顔をする美奈。まるでトイレを見るのは初めてみたいな顔をした。

『必要なら、トイレも抱っこでしてやろうか?』

俺がそう言うと我に返ったように

『自分で出来ます。』

と言って美奈はトイレに飛び込んだ。俺の冗談に毎回アタフタとする美奈に

こいつ、ありえねぇ。

と俺は笑っていた。

美奈はもっと男遊びとかしているのかと俺は勝手に思っていたけど、あのキスにこの反応だから美奈はほとんど男慣れしてないな。

俺は心のどこかでそんな美奈に安心をした。
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