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永遠に見えた世界
第3章 ファーストキス?
ゆっくり、ゆっくりと俺は美奈にキスをして胸を揉むように触っていく。初めは怖がらすつもりだった。今はもう美奈を怖がらせたくなかった。

ただ美奈の可愛い喘ぎ声とか聞きてぇなとか思いながら俺はキスを続けた。

段々と慣れて来たのか美奈が小さくはぁはぁと小さな息をしながら美奈の身体の力が抜けて来た。ただ小さくて可愛いかった。絶対に俺の女にしたいと俺は必死だった。

美奈から完全に力が抜けたのを確認した俺はキスを止めた。

『お前、もしかして初めてか?』

美奈はまた我に返ったように

『そうよ、初めてよ。いきなり人のファーストキスを奪うとかお兄さんって酷くない!?』

と言って来た。

何を言ってるんだ、こいつ?ファーストキス?処女の前にファーストキス?しかもそれはもう自分から俺にしただろうが?

そう思うと俺は段々笑いがこみ上げた。こいつは本当に俺しか知らない女なんだ。今なら他の奴に取られない完璧に綺麗な女なんだ。俺好みの本物の綺麗な女。こいつになら俺は本気になる価値があるよな。

俺は完全に笑っていた。

『アハハ、お前、初めてのくせに俺に永久就職を望んだのかよ。』

俺は久しぶりに声を出して笑った。笑うなんてイライラとしてばかりの俺には久しぶりだった。だけど俺は美奈に確認をしたかった。

あの永久就職の言葉は美奈が本気だったのかを知りたかった。就職の為にと股を開くような女にはなって欲しくないけど美奈にはやはり俺を求めて欲しかった。

美奈は真面目な顔をして俺に

『名前も知らない人とは永久就職なんかしません。』

と答えて来た。名前はもう俺は言ったけどな。

『長谷川 美奈。○○短大の2年生だろ?』

俺が確認すると美奈は満足気な顔でうんうんと頷きやがる。美奈は綺麗な大人の顔をして中身は子供みたいに無邪気だ。

その無邪気な顔に俺は寂しかった。こいつは俺の名前すら覚えていない。俺には全く興味がない女なんだ。

『本当に覚えていないんだな。』

と俺は美奈に言った。
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