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永遠に見えた世界
第9章 慣れてくれよ…
俺はそんな美奈に笑ってしまう。美奈は本当に子供だ。俺が抱いている時だけ大人の女に変わる子供だった。そんな美奈が何を思ったのか俺の隣で赤い顔をしてニヤケている。

『ニヤけんな。』

と言って俺は美奈にデコピンを入れてやる。オーガニズムに達してイク時は毅然とした綺麗な顔するくせに普段の美奈は本当に平気でだらしない顔をしやがる。

こいつが緊張感を持つのは俺が抱いている時だけなのかよ。

そんな風に考えて笑ってしまった俺はジャグジーから出て美奈を少し遅めの昼飯に連れていく。時間がもう遅かったから俺はホテル内のレストランで飯を食う事にした。

俺を待ってましたとばかりにレストランの前には佐伯と結城以外に松森と大山もいた。俺は美奈に

『松森と大山だ。』

とだけ2人の事を説明して美奈とレストランの席に座った。当然だが佐伯や結城達が俺とは離れた席に座った。他の客はもうまばらになっていた。そんな状況に美奈が不思議そうな顔で俺を見た。

そして会社の人間とは一緒に飯を食わないのかと美奈が言い出した。

あいつらは普通の社員じゃねぇよ。

それが美奈に説明が出来ない俺はぶっきらぼうに

『あいつらは俺の見張りみたいなもんだからな。』

と美奈に答えた。美奈になんの説明もなくこの状況に慣れてくれよと俺には言えない。だからただあのクソ親父に腹が立つだけだ。

食事をして部屋に戻っても美奈は疑うように俺に質問を続けて来た。何故会社が休みの日にわざわざ社員が旅行について来るのかとかだ。

『親父の命令だからな。』

と俺が答えると今度は美奈は親父に対する質問を始めた。

美奈にどう説明するんだよ。俺には何故か親父が2人居て、しかも片割れは極道だとか普通に笑って説明なんか出来ねぇよ。

だから俺は更にクソ親父達に腹が立った。今は親父達の話しは美奈とはこれ以上したくなかった。結局俺は美奈に

『頼むから今は親父の事とか考えたくないんだよ。』

としか言えなかった。そんな俺に美奈が突然キスをして来て

『旅行なんだからどっかに行こう。』

と言い出した。本当はもっと色々と聞きたいはずの美奈なのに俺の気持ちを優先する美奈だ。

いずれは美奈にはちゃんと話してやらないわけにはいかないよな。

俺はただそう思うだけだった。
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