この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘密のピアノレッスン
第18章 見えていなかったもの
「……わ、私っ……好きな人がいるの。私、その人といたいの……」

パパなら、わかってくれるはず。
パパと佳苗先生は幼なじみだし、優しいパパだもの。わかってくれるはず。
「好きな人?」
父の強張った表情に気付かないまま、私はまくしたてた。

「あのね、ピアノの先生の、奏馬さんなの! 私を救ってくれたの……」

とても素敵な人だよ。だから私、ずっと彼といたいの。
そう、思いながら父を見上げた。すると、思いもよらない表情をした父が、唇を噛みしめた。

「……しばらく会わないうちに、男に溺れていたのか」
「えっ?」
「佳苗さんも……一体どんな教育してるんだ」

かあっと顔が赤くなった。
先生の話は言うべきではなかったとこの時にやっと気付いたのだ。
話せばわかってくれると思うのは、浅はかだった。
佳苗先生のことまで、そういう風に言われるなんて……。

「更紗……お前も、ママと一緒なんだな」

私は、ママと一緒?
どういうところが?
寂しくなると、セックスしてしまうところ?

悲しくつぶやく父の姿に、私は何も返せなかった。
/209ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ