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秘密のピアノレッスン
第6章 秘密のレッスン
ソファと、アップライトピアノと、窓際にはスタンドミラーが置いてある小部屋。
先生は左側に、私は右側に座った。

『不安になると、弄ってしまう』
『先生の指で弄ってほしい』

私のお願いを、困惑しながらも聞いてくれた先生には感謝しかない。

こんなことにつき合わせて、幻滅されているかもしれないのに……。

「どうしてほしいかは自分で決めてね。僕は言われた通りに従うよ」

「み、見られちゃうのは恥ずかしくて……」

「うん。じゃあ見ないけど、どういう体勢がいいの」

「あ、う、後ろから……してください」

鏡を裏に向けたあと、私の後ろから抱え込むような形で先生が収まった。

「……タイツの上からにしようか」
「は、はい……っ」

直接触るのは、先生も抵抗があったようだ。
先生の手が、すす、と太ももを撫でるように滑る。
スカートの中に侵入しそうになって、思わず内ももで手を挟んでしまった。

「あっ、す、すみません……」
「……やめとく?」
「それは……」
「弄ってほしいの?」
「はいっ……」
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