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秘密のピアノレッスン
第8章 指

何が「ひとこと謝りたい」なのか。
授業中も落ち着かなくて、先生の指や、舌の柔らかさを思い出して、体の芯が熱くなっていたくせに。
怯えながらも、本当はもっと先生の乱れた姿が見たいと思っていたくせに。
先生は、イった私に満足げに微笑み、自身の指先を舐めていた。その姿はやはり私の瞳には、美しく映る。
惹かれるのに怖い。きっと獣と対峙している恐怖に似ている。
なのに、もっとその先にある快感を知りたい私が、いる……。
「紅茶、冷めちゃったかな」と先生の声がした。
天井を仰いでいた私は、私の股の間に視線を移した。そこでは先生の黒髪がさらりと動き、ぴちゃぴちゃと水音がする。
「こうして舐めて、ちゃんときれいにして帰らないと」と、先生は言う。
当たり前のことがわからない私は、先生に教えてもらったことが全てになる。
勇気を出して、そっと先生の髪に触れた。
先生は、それに答えるように私の指先に指先を絡ませた。熱い吐息が割れ目にかかる。
アップライトの黒いピアノが静かに佇む中で、三度目の淫らな遊びを終えた。
授業中も落ち着かなくて、先生の指や、舌の柔らかさを思い出して、体の芯が熱くなっていたくせに。
怯えながらも、本当はもっと先生の乱れた姿が見たいと思っていたくせに。
先生は、イった私に満足げに微笑み、自身の指先を舐めていた。その姿はやはり私の瞳には、美しく映る。
惹かれるのに怖い。きっと獣と対峙している恐怖に似ている。
なのに、もっとその先にある快感を知りたい私が、いる……。
「紅茶、冷めちゃったかな」と先生の声がした。
天井を仰いでいた私は、私の股の間に視線を移した。そこでは先生の黒髪がさらりと動き、ぴちゃぴちゃと水音がする。
「こうして舐めて、ちゃんときれいにして帰らないと」と、先生は言う。
当たり前のことがわからない私は、先生に教えてもらったことが全てになる。
勇気を出して、そっと先生の髪に触れた。
先生は、それに答えるように私の指先に指先を絡ませた。熱い吐息が割れ目にかかる。
アップライトの黒いピアノが静かに佇む中で、三度目の淫らな遊びを終えた。

