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秘密のピアノレッスン
第10章 18歳

弾き終えた先生は、言葉もなく立っている私を見ると、すぐに椅子から立ち上がっても心配そうに覗き込む。
「…………泣かないで。今日はお祝いの日なのに」
「すみません……」
先生の優しい音は、寂しい心に沁み込んで泣けてしまう。
私は、先生が好き。
先生の指が涙を辿り、唇に触れて、優しく私の顎を上げる。
大きな窓は青空を映しだし、黒いグランドピアノと、大きな木のテーブルと、クリスマスツリーが、私と、先生を見守っている。
「誕生日おめでとう」
心地いい低音の声が耳を擽り、先生の双眸に私が映り込んだ。
先生の形の良い唇に目を奪われる。
キス……してほしい。恋人のような甘いキスを……。
そして、またその先を。
目を閉じると唇が重なった。
「…………泣かないで。今日はお祝いの日なのに」
「すみません……」
先生の優しい音は、寂しい心に沁み込んで泣けてしまう。
私は、先生が好き。
先生の指が涙を辿り、唇に触れて、優しく私の顎を上げる。
大きな窓は青空を映しだし、黒いグランドピアノと、大きな木のテーブルと、クリスマスツリーが、私と、先生を見守っている。
「誕生日おめでとう」
心地いい低音の声が耳を擽り、先生の双眸に私が映り込んだ。
先生の形の良い唇に目を奪われる。
キス……してほしい。恋人のような甘いキスを……。
そして、またその先を。
目を閉じると唇が重なった。

