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エレベーターガール
第6章 エアコン
「奥さん、こんなところにしまっているのかよ。」
「あ、家の者に知られたくなかったので…」
「ふうん、これは奥さんを調理する器具ってことか?」
男はニヤニヤしながら、トングやフライ返しなどを入れていた引き出しの奥から出したそれを私の手から奪う。
「まだ封も開けてないじゃないか。」
男は箱からそれを取り出し、黒いグロテスクなそれを私に見せつける。
「さぁ、ソファーに戻って早く試運転しなきゃ。」
腕を掴まれてソファーに戻され座るように促された。
外見は爽やかなイメージの男だったが、言葉遣いが悪く乱暴な感じにビクリと震えたが、
背くことが許されない雰囲気に呑まれてしまった。