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エレベーターガール
第3章 エスカレーターガール
「さゆり先輩〜、また来年もご一緒ですね。」
「うん、えりちゃん、また、よろしくね。」
「あ〜でも本当に総合職って優遇されてるんですかね。」
「まだ言ってるの?えりちゃん。」
「だってぇ…」
「まあ、今回の人事は意外に思える節もあったけど、それなりの抜擢ではあるのよ。」
しょっちゅう愚痴りながらも、えりはさゆり先輩が企画部希望であることを聞き出していたのに、先輩が異例の総務部残留という辞令に本人以上に不満を持っており、自分の行く末も心配しているのだった。